こども発達支援 モチモチの森

理事長挨拶

 

 

 印旛沼のそばの 自然豊かな静かな場所に「こども発達支援モチモチの森」を開設することが出来ました。ウグイスやホトトギス等小鳥のさえずりが聞こえます。子ども支援の場として環境作りや整備を進め、とてもステキな所になりました。

 「モチモチの森」の名前の由来は、斉藤隆介作・滝平二郎切り絵「モチモチの木」の絵本の中に見る、真の優しさ・強さ・心の絆など、私たちの目指す子ども支援の願いがあり、豊かな自然のある地域の中で、たくさんの木の芽(子ども)が育ち、豊かな森(大勢の人達)にという願いから名付けました。

 一人ひとりの子どもの発達や育ちを支援するために、また不安や孤独の中で子育てをしているかもしれない方々に少しでもお力になりたいと考えています。明るく元気に地域の中で生きてほしい、色々な形での出会いを大切にして、様々な体験をしてほしい、障害があっても自分らしく生き生きとした人生を送ってほしい、そう願ってこの活動をスタートしました。

 

 子ども発達支援事業として、0才から18才までの子どもの支援が中心になります。年齢も支援する内容も違う子ども達の一人ひとりにあった対応ができるよう、たくさんの活動内容や教材・環境づくり、また家族支援等の活動も充実させたいと思っています。

 

 就学前のお子さんは原則として親子教室です。川崎医療福祉大学名誉教授・佐々木正美医師は「子どもは、ありのままの自分を親から信じられて、はじめて親を信じ、自分を信じて、それから多くの人々を信じることができるのです。」と言っておられます。育てるのが難しい子どもではあっても、親御さんと一緒になって、少しでも楽しく根気強く子どもの育ちを支えていきたいと願っています。

 就学後のお子さん達は、様々な経験ができるようにと考えています。特別支援教育の経験の長いスタッフを中心に、とても豊かな楽しい活動が準備されています。その中での交友関係や生活のあり方、その子どもの気持ちに添った活動を通して成長してほしいと願っています。送迎される家族の皆さん達とのふれあいやちょっとした相談も大切にしています。

 土・日曜日の「スポーツ&アート」の教室は、一人ひとりの子どもの余暇活動として5月よりスタートできました。楽しんで生きることや家族みんなで来て頂けること等も期待しています。また、書道講師として、山口仙草先生をお迎えすることができました。色んな教室の発表会や作品展等もできたらいいなと考えています。

 個別指導として「ことばの教室」も実施しています。一人ひとりの発達や育ちを知りながら、その子に合ったコミュニケーション能力・社会的スキルを高めることを大切にしています。

 

 皆さんから、「モチモチへ行く!」と喜んでいるとお聞きすると、本当に嬉しいです。子ども達にとってうれしくて楽しい所であることはもちろん、家族のみなさんにもホッとしていただける場であり、子育ての悩みや将来のことを話せる場でもありたいと願っています。みんなで育ち合い、一人ひとりの輝きを長い目で見守っていけるように、スタッフ一同、力をあわせて活動していきたいと思っています。

 多くの方々から励ましのお手紙や激励のお言葉・アドバイス、また備品や玩具・消耗品等の物品を頂きました。そして、特定非営利活動法人の会員として会費やご寄付を下さる方も多く、皆さまのお力添えによりこのような事業が出来ます事を心から感謝し、お礼申し上げます。

 これからもご支援頂きますようよろしくお願いいたします。

 

                                      特定非営利活動法人モチモチの森 理事長

                                                   青山 春美